03.06.22 『浜中のケガ、首脳陣に責任あり』
5月20日、対広島戦で2塁に滑り込んだ際、浜中は右肩を捻挫した。先日13日の巨人戦は、その時以来初の先発出場だった。その復帰第一戦で、再び右肩を痛めてしまう。負傷してベンチに下がる時の、浜中の何とも痛々しい姿たるやなかった。診断の結果は右肩の脱臼。約3週間の安静が必要とのこと。翌日一軍登録を抹消された。復帰はオールスター明けとなりそうだ。
そもそも、満を持しての復帰ではなかった。
ここまで星野監督はがまんし続け、浜中に無理をさせなかった。かわりに4番に座った桧山や八木の活躍と、チーム自体の好成績もあったが、肩に不安の残る浜中を、守備につかせることはしなかった。しかしここにきて、桧山も八木も、一時の好調な打撃に翳りが見えていた。アリアスも一軍から外れている。主砲浜中の復帰は、絶好のタイミングかと思われた。
悪夢は6回に訪れた。フェンスに跳ね返ったクッションボールを処理し、ゆっくりと内野手へ返球したその直後、右肩を押さえ、グランドに膝から崩れ落ちた。「言う事を聞かないからこうなるんや。」試合後、星野監督は浜中を責めた。浜中が責められるのは当然だ。自分の体のことは、自分が一番よく知っているはず。ケガで試合に出られないことは不本意だろうが、そこをがまんするのもプロである。しかしながら、浜中を責めるのは、星野監督であるべきではない。最終的にGOサインを出し、浜中を先発出場させたのは、星野監督当人である。浜中を責める星野監督は、部下が問題ないと言ったから、といって責任を部下のせいにする上司に等しい。決断を下したトップの責任も問われて然りではないだろうか。
先発に復帰したこの日、浜中の送球は30メートルに限定されていたという。ケガが全く癒えていないということを知っていたからこその指示と受け取れる。30メートルしか投げられない選手を、ましてやそれが大事な4番打者であるにもかかわらず、なぜ先発出場させたのか。場面によっては、浜中が強く送球してしまうということも、当然考えられたはずだ。それを覚悟した上での首脳陣の決断だったのか。いずれにせよ、危険この上ない決断だ。これが、優勝を争ったチーム状況であれば、理解の余地はある。しかし、9.5ゲーム差で首位を独走する阪神に、この決断をする必要があったとは思えない。
これから夏場にかけて、選手の疲労はピークに達する。浜中の長期離脱によって、金本、赤星、桧山ら外野陣と、桧山が一塁に周れないことから、片岡、アリアス、八木への負担が増す。これら主力選手への負担によって新たなケガ人を生むことが、快走を続ける今の虎にとって、最も懸念されることだ。 |