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第二回 SECIモデル 06.08.18
企業においては、いかに新しい知識を生み出すかが問われており、知識創造のプロセスの研究が行われている。野中郁次郎と紺野登という学者が提唱しているSECIモデル(セキモデルと呼ぶ)をHLに応用するとどうなるか、考えてみたい。
| 暗黙知 | 形式知 |
| ・0 言語化しえない・言語化しがたい知識 ・1 経験や五感から得られる直接的知識 ・2 身体的な勘どころ、コツと結びついた技能 |
・3 言語化された明示的な知識 ・4 言語的媒介をつうじて共有、編集可能 |
知識の創造とは、暗黙知を豊かにしつつ、形式知化し、次にそれらを組み合わせ、実践に結びつけることで、再び新たな暗黙知を形成する、というダイナミックな螺旋運動のプロセスと捉える
具体的に、表を見ていこう。
共同化(Socialization):暗黙知から新たに暗黙知を生み出すプロセス
表出化(Externalization):暗黙知から新たに形式知を生み出すプロセス
連結化(Combination):形式知から新たに形式知を生み出すプロセス
内面化(Internalization):形式知から新たに暗黙知を生み出すプロセス
ここで、「知識」を「プレー」に置き換えてみよう。そうすると、暗黙知は、スタープレーヤーの独特な感性によるプレーがあてはまる。例えば、長嶋茂雄がバッティングのときに、「バッ」「ブン」とか言葉では言い表しにくいが体得しているプレーが当たるだろう。イチロー・松井にしても然りで、彼らしかわからない世界があるだろう。一方で、形式知は、感性による職人的なコツを言葉であらわしたものが当たるだろう。
この2つをわかりやすく、盗塁の技術で考えてみよう。ある盗塁がうまいプレーヤーがいるとする。そのプレーヤーの中には、「ピッチャーがこういうモーションのときにスタートを切るとか、このカウントのときは成功確立が高い」など、個人として体得してきたコツが存在する。この、そのプレーヤーの中にある状態が、暗黙的なプレーだ。だが、このノウハウを別のプレーヤーに言葉で伝えたときに、形式的なプレーになる。
表の4つの状況に置き換えて考えてみよう。
共同化とは、チーム内・外を問わず、うまいプレーヤーの技術(暗黙的なプレー)を盗んで、自分もやってみる(暗黙的なプレー)ことだ。
表出化とは、うまいプレーヤー(暗黙的なプレー)直接対話して、聞いてみることだ。暗黙的なプレーの100%を言葉で伝えること(形式的なプレー)が出来ないかもしれないが、いくらかは伝わるだろう。
連結化とは、Aというプレー(形式的なプレー)をBというアウトカウント(形式的なプレー)で考えたらC(形式的なプレー)をしなければならいない。例えば、外野からのカットプレーでも、アウトカウントが違えば、サードがカットするか、ショートがカットするか変わってくるだろう。
内面化とは、あるプレーヤーから「こうしたほうが良いんじゃないか」とアドバイスを受けたら、自分でやってみることがあげられる。実際にやってみると、アドバイスよりさらに一歩踏み込んで、こうしたほうがいいんじゃないかと浮かぶかもしれない。
上述のことは、2〜3人の中でも当てはめることができるし、チーム全体でも当てはめることができるだろう。どうやったら上手くなれるかを考える時、個人ベースで考え試行錯誤することも大切であるし、上手い人と話してみるのもいいだろう。さらに言うならば、普段、あまり話さない人とコミュニケーションをとると、新たな発見があるかもしれない。HL内、相手チームの中にも、上手くなるきっかけがゴロゴロ転がっています。掴む方法はどうすればいいのかを考えるときに、SECIモデルが何かのヒントになれば幸いです。
ある授業の中で、一般人と天才の差は何だろうという話になった。
ある人の考えはこうだった。
「一般の人がもうダメだと諦めたときに、そこからあと10秒頑張れる人が天才であ
る。」
なるほどと思ったと同時に、ある場面が鮮明に頭の中に過ぎった。
そう、決勝戦の5回裏とサドンデスだ。
俺はベンチで、「がんばれ」とか何とかを叫んでいたと記憶している。(違うかもし
れないが)
心の中で、「何とかしてくれ」「まだ大丈夫だ」という思いと、「もうダメかもしれ
ない」という思いが、錯綜していた。
もし、守備についていたら、間違いなく「飛んでくるな」と思っていただろう。
この時点で、勝負に負けていたのだと思う。
みんなはどうでしたか。俺の勝手な推測では、多かれ少なかれ「やばい」と思う部分
があったのではなかろうか。
さらにHLが強くなっていくためには、一人一人が10秒とは言わないが、1秒でも長
く頑張ることが必要なのではないだろうか。
今後は、ますます強豪チームと対戦する。
その中で、勝負を決する差は、心の強さではないか。