草野球団ハードライナーズ>ディープインサイト
03.08.17
* 発見
先日の話である、入社以来5年間ずっと仲の良い友人に視力が悪いということを初めて聞かされた。一時は毎日のように顔を合わせていた友人が、コンタクトレンズを着用していたこすら5年間ずっと知らなかったのである。正直意外な発見であった。しかし、この頃これと一種似たような感覚をハードライナーズ(HL)でプレーしているときにも感じることが少なくないのである。簡単に言うと、親友とは5年間、野球とは15年間という時間を共有しているが、互いにまだまだ底が知れていないということである。
今回のコラムでは、HLの中での小さな発見をあくまで独断と偏見でずばずば斬っていくつもりである。従って、個人名を引用させてもらうことが多々あることをご了承願いたい。同時に初回はまだ題材が少ないため自分のことから書かせてもらうことも並びにご理解願いたい。
* 4番打者とは!?
「野球では何故一番打つバッターが4番なのか??」、まずこの質問の答えを各自少し考えていただきたい。ちなみに、この質問は大学時代に初めて野球観戦をする女の子の友達になげかけられた質問である。当時から野球バカではあったが、何故かこの質問だけには適当な答えが見つからなかったことをよく覚えている。当時も頭の中での説明はできていた。細かいことはおいといて、簡単にいうと野球というスポーツは確率のスポーツで、そして点取りゲームである。従って点を取
るために一番確率の高い方法がその答えである。しかし、当時から4番への執着心が人一倍強かったので、何かこのような簡単な説明で4番打者というポジションを認識してほしくなかったのである。
野球を始めて15年、今まで出場した試合のほとんどが4番打者での出場である。決して楽なポジションではないが、それ以上にやりがいがあるポジションである。基本的には、4番打者というのは敵味方関係なく誰からも注目される、そして誰よりもプレッシャーをかけられる、そういう立場なのである。人によっては、こういった感覚の中でプレーすることを不得意と想っている人もいるだろう。しかし、ここで個人的な事を言わせてもらえれば、正直自分にとってこの環境は、とても心地のよいものである。もし仮に、誰からも注目されずに何のプレッシャーも受けずにプレーする事があったとしたなら、恐らく自分の場合はろくな結果は得られないであろう。従って、これからも常に一球一打に注目され、常にプレッシャーのかかる立場でプレーしていきたい。
話を最初の質問に戻そう。質問を受けてから約10年、もし今仮に、同じ質問を投げかけられたなら、「野球では一番打つバッターが4番なのではなく、一番魅力のあるバッターが4番なのである」、と答えるつもりだ。これは決して奢りや思い上がりではなく、これからの自分の4番打者としての目標も含めてこう言いたい。ちなみに、今現在の目標はHLで4番を打ち続けること、そしてチームメイトの信頼を勝ち得ていくことである。
* 光ヶ丘に灯った一筋の光
先日の光ヶ丘での対アミーゴズ戦、試合は2対3と敗れはしたが個人的にはとても収穫の多いゲームであった。その中でもこの日のHLの主役は、なんといっても強敵相手に好投を見せてくれた中原さんであろう。この頃W上田の活躍の陰に隠れて、本来の中原さんらしい投球を眼にしていなかったが、この日の投球は久しぶりに中原さんらしさを随所にうかがうことができた内容であった。ただここで一つ言わせてもらえれば、もちろん本人が一番強く認識していると想うが、「復活」というよりは「復帰」というレベルの投球であった事もまた事実である。もしかしたら上記のコメントは、少し厳しい評価なのかもしれないが、個人的にはそれだけ中原さんの投球に期待しているのである。中原さんについては、今後また違うコラムに登場してもらうつもりなので、今回はこのへんにしておきたい。
さてここで、今回のコラムの本題に入ろう。確かに上記で述べたようにこのゲームでの主役は誰が見ても中原さんであろう。しかし、個人的にはこの試合で誰よりも光っていたプレーヤーが一人いる。それは光岡君である。光岡君にはチームの中でも何かとアドバイスをする事が特に多い選手の一人である。もちろんポジションが近いせいもあるが、それ以上に強い可能性を感じているからである。特にここ最近の光岡君のプレーを見ていると、自分の感覚が間違いではなかったことを再認識させてもらえる。その中で今回の試合でも2つのファインプレーで更なる成長をうかがわせてくれた。まず一つ目のプレーは送球である。以前から光岡君の送球には少し課題があった。しかし、この日は思い切りの良いワンバウンドの送球をリプレーのように2回連続でさばいたのである。もちろんこのプレーの中で忘れてはいけないのが、ファースト飯沼君の存在である。「飯沼君なら、なんとかしてくれる!」という信頼感が、内野全体のプレーの底上げにつながっているのである。この日の光岡君の思い切りも無意識の中ではあるかもしれないが、おそらく飯沼君の存在が大きかったはずである。そして二つ目のプレーは、タッチプレーで際のアピールプレーである。野球の場合アウトセーフのジャッジを下すのは審判という4人の人間である。さらに草野球の場合はそれが一人になる。こういった場合、やはりアピールするということはとても重要なプレーなのである。この試合での光岡君は、セーフにはなったものの3塁ベース上でのクロスプレーの際に、外野から見ていてもわかるぐらいのアピールプレーしていた。その瞬間、セーフになった悔しさよりも光岡君のナイスプレーに感心していたことを記憶している。上記にあげた2つのプレー、正直技術的な部分ではまだまだ課題が多い。ただここで最大に称えなければいけないことは意識の持ち方である。こういう言い方は少し失礼なのかもしれないが、
以前の光岡君はなんとなく行っているプレーが少し目についた。しかし、ここ最近は一つ一つのプレーに「ああしたい、こうしたい」という強い主張を感じるのである。普通どんな物事においても基本がある。そして、その基本ができていないと応用もできない。野球においてもこれは全く同じで、もし仮に技術の向上をはかろうとおもったら、練習(反復)しかないのである。だが、今の我々の状況は上手くなりたいという気持ちがあっても、その機会がないのである。従って、これから我々が技術向上をはかっていくには、もちろんできる限りの練習は必要ではあるが、それ以上に、上記に述べたような「ああしたい、こうしたい」という、意識を高く持つことである。そしてその継続こそが、反復を越すベストプレーを生み出すのである。今回はこの一筋の光を、改めて光岡君に教わったのである。
最後に、今回はあくまでも光岡君のメンタル的な部分に焦点を置いてコラムを書かせてもらったが、実は技術的にも一つ素晴らしく評価しているプレーがある。このプレーに関しては、また別途違う機会に紹介させてもらいたい。
# ワンポイントレッスン
・バットを短く持つとは!?
光岡君のバッティングを見ていると、相手投手によってよくバットを短く持ち変える印象がある。そもそも、バットを短く持ち変える理由は大きく分けて2つある。まずは相手投手との力関係、そして、もうひとつは自分自身のスイングをコンパクトに修正するためである。確かにバットを短く持つということは、打撃の技術において上記の2つの理由も含めて多々有効に働くことのある、とても重要な発想なのである。しかし、ここで大事なのはただバットを短く持つだけでは何の意味もないということである。もちろん、一番重要なことは裏づけのある根拠のもとにその行動に移すということである。そして、もう一つは短さの程度である。一概には言えないが基本的にバットを短く持つときの理想は小指一本分空けることである。もし仮にこれ以上極端に短く持ってしまうと、逆に自分の一番良いバッティングフォーム崩すことに繋がるからである。言うまでもなく一番良いバッティングフォームとは各自の素振り時のスイングのことである。
HLの中には、光岡君以外にもバットを極端に短く持つ傾向のある選手が他にも何人かいる。もちろん、これはあくまで個人的見解なので強制するつもりは全くない。しかし、何か参考になる部分があれば是非試してみてほしい。同時に今後技術的なことで疑問に想っていることがあれば、試合中でもかまわないので積極的に声をかけほしい。